Life Style Concierge の プライベート版
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運命の花ざかり 「冬物語」 パーディタの花くらべ  ウォルター・クレイン 「シェイクスピアの花園」から

大自然の祝福を人々と分け与える場面。ヒロインのパーディタは毛刈祭の女王となり、花々の名をあげる台詞は有名です。ゆっくりご紹介いたします。

どういたしまして、サー。
ドーカス、牧師様、私はこの花々を差し上げましょう。あなたにはローズマリーとヘンルーダを。長い冬の間も、色も香りも失せることなく愛でることができるでしょう。

You’re welcome, sir.
Give me those flowers there, Dorcas. Reverend sirs,
For you there’s rosemary and rue; these keep
Seeming and savour all the winter long:
The Winter's Tale (4.3)

どこかで聞こえるこのフレーズ。オフィーリアですね!「あなたにはフェンネル(茴香)とコロンバイン(苧環)、あなたにはルー(ヘンルーダー,芸香)。」

記事 シェイクスピアの言葉遊び オフィーリアのヘンルーダー

Flowers from Shakespeares Garden by Walter Crane

冬物物語 「プロセルピナの略奪」 と 「ラッパ水仙」
ウォルター・クレイン 「シェイクスピアの花園」  1906




冬物語 「ホットラヴェンダー」と「ミント」
ウォルター・クレイン 「シェイクスピアの花園」  1906


Flowers from Shakespeares garden

冬物語 「マジョラム、サボリー」
ウォルター・クレイン 「シェイクスピアの花園」  1906

 

violets dim and Or Cythereas breadth

冬物語「ヴァイオレット(菫)」と「キュテレイアの息吹」
ウォルター・クレイン 「シェイクスピアの花園」  1906




冬物語「桜草」と「九輪草」
ウォルター・クレイン 「シェイクスピアの花園」  1906




冬物語 「瓔珞百合」と「百合の種類」
ウォルター・クレイン 「シェイクスピアの花園」  1906




冬物語「アイリス」と「この花々をあなたへ」
ウォルター・クレイン 「シェイクスピアの花園」  1906




冬物語「マリーゴールド」と「カーネーション」
ウォルター・クレイン 「シェイクスピアの花園」  1906


❄カーネーションの花❄
お客さま、今年も随分と過ぎましたが、夏は去ったわけでも冬が訪れたわけでもありません。この季節のいちばん美しい花は、不実の花と呼ばれるカーネーションと自然の私生児とも呼ばれる縞石竹でしょうが、あのような花は私どもの庭には咲いていませんし、私も一茎だってほしいとは思ったことさえございません。

Sir, the year growing ancient,
Not yet on summer's death, nor on the birth
Of trembling winter, the fairest
flowers o' the season
Are our carnations and streak'd gillyvors,
Which some call nature's bastards: of that kind
Our rustic garden's barren; and I care not
To get slips of them.
The Winter's Tale (4.4)

•*¨*•.¸¸♥ •*¨*•.¸¸♥

❄ラベンダー、ミント、マジョラム、サボリー、マリーゴールドの花❄
この花々をあなたへ。ラベンダー、ミント、マジョラム、サボリーの花。マリーゴールドは太陽と共に眠り太陽と共にしずくをこぼしながら目覚めるのです。夏の盛りの花は人生の盛りを迎えた年代にこそ、ふさわしい花なのです。

(略)
Here's flowers for you;
Hot lavender, mints, savoury, marjoram;
The marigold, that goes to bed wi' the sun
And with him rises weeping: these are flowers
Of middle summer, and I think they are given
To men of middle age.
The Winter's Tale (4.4)

•*¨*•.¸¸♥ •*¨*•.¸¸♥

❄プロセルピナの花、ラッパ水仙、菫、桜草、九輪草と瓔珞百合、百合の種類、アイリスの花❄
ああ、プロセルピナ。あなたが黄泉の国王ディスの馬車から、恐ろしさのあまりに落としたあの花々がほしいのです。ラッパ水仙、それはツバメもまだ来る前に咲き、その美しさは、三月の風を誘惑するほど。おぼろげな菫はジュノーの瞼より愛らしく、キュテレイアの息吹よりも香しい。淡い桜草は、太陽神ポイボスの力強い抱擁を前に死んでいく。それはよくある乙女の病。九輪草と瓔珞百合。百合の種類の中でもアイリスが一番でしょう。あぁ、それほどの花を揃えて花輪をつくり愛しい人へいくつもかけてあげたいのです。

(略)
O Proserpina,
For the flowers now, that frighted thou let'st fall
From Dis's waggon! daffodils,
That come before the swallow dares, and take
The winds of March with beauty; violets dim,
But sweeter than the lids of Juno's eyes
Or Cytherea's breath; pale primroses
That die unmarried, ere they can behold
Bight Phoebus in his strength--a malady
Most incident to maids; bold oxlips and
The crown imperial; lilies of all kinds,
The flower-de-luce being one! O, these I lack,
To make you garlands of, and my sweet friend,
To strew him o'er and o'er!
The Winter's Tale (4.4)

上田敏「海潮音」(訳詩集)から 〜花くらべ〜 ヰリアム・シェイクスピア(ウィリアム・シェイクスピア)

燕(つばめ)も来(こ)ぬに水仙花、大寒(おほさむ)こさむ三月の風にもめげぬ凜々(りり)しさよ。
またはジュノウのまぶたより、ヴィイナス神(がみ)の息(いき)よりもなほ臈(ろう)たくもありながら、菫(すみれ)の色のおぼつかな。
照る日の神も仰ぎえで嫁(とつ)ぎもせぬに散りはつる
色(いろ)蒼(あを)ざめし桜草(さくらそう)、これも少女(をとめ)の習(ならひ)かや。
それにひきかへ九輪草(くりんそう)、編笠早百合(あみがささゆり)気がつよい。
百合もいろいろあるなかに、鳶尾草(いちはつぐさ)のよけれども、あゝ、今は無し、しよんがいな。

上田敏さんはプロセルピナの花の部分は削除して、ラッパ水仙からの部分から訳詩していますね。

That come before the swallow dares, and take
The winds of March with beauty; violets dim,
But sweeter than the lids of Juno's eyes
Or Cytherea's breath; pale primroses
That die unmarried, ere they can behold
Bight Phoebus in his strength--a malady
Most incident to maids; bold oxlips and
The crown imperial; lilies of all kinds,
The flower-de-luce being one! O, these I lack,
To make you garlands of, and my sweet friend,
To strew him o'er and o'er!

•*¨*•.¸¸♥ •*¨*•.¸¸♥

❄ダマスクローズ❄
吹き溜まりの雪のように白い芝生
鴉のように黒いキプロス
ダマスクローズのように甘いグローヴ
Lawn as white as driven snow;
Cyprus black as e'er was crow;
Gloves as sweet as damask roses.
The Winter's Tale (4.4)

東方のダマスクローズは赤と白が混在している品種で、チューダー朝にとって薔薇戦争の和解を象徴するものです。

•*¨*•.¸¸♥ •*¨*•.¸¸♥

シェイクスピアの名作の中で、特に「冬物語」では、花々を語る台詞が多いのが特徴です。第五幕で、小悪党のオートリカスの台詞にもこんな比喩が用いられています。

Here come those I have done good to against my will, and already appearing in the blossoms of their fortune.
The Winter's Tale (5.2)

奴らが来た。この思惑に反して幸運を施すことになろうとは。まるで運命の花ざかりだ。

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