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シェイクスピアとチョーサー トロイラスとクレシダ•.¸¸♥ トロイルスとクリセイデ•*¨*


•*¨*•.¸¸♥ •*¨*•.¸¸♥トロイラスとクレシダ

Walter Crane, Laurel from Troilus and Cressida.

トロイラスとクレシダ 月桂樹
ウォルター・クレイン 「シェイクスピアの花園」  1906




ユリシーズ(オデュッセウス)の台詞はものすごく長く、63行もある33行目に月桂樹がでてきます。

長老の特権、王冠、王笏、月桂樹だの、それらの物の特権にもせよ、位階がなければどうして正式の地位を保つことができようか。

Prerogative of age, crowns, sceptres, laurels,
But by degree, stand in authentic place?
Troilus and Cressida(1・3)

ここでも「冬物語」の台詞「花ざかり」同様に、邦訳では「花」言葉が台詞で登場しますが。

女は、執心されているうちが花。
Women are angels, wooing:

では、こういうのはいかがでしょう。

女が御使いであるうちは、深く思いをかけられる。
誘いに堕ちれば、思いは一瞬で醒めるもの。
愛はそういうものだと知らないうちは世間知らず。
男は、たやすく手に入れたときこそ勝利。
あの欲望を果たすときの甘い愛の囁き。
愛を支配するなら、口説かれながら思いのままにあやつること。

花で譬えたなら
「女は、言い寄られているうちが花。手に落ちればそれでお終い。甘い言葉は蜜の味。喜びは口説かれながらあやつること。」

こんな感じでしょうか。

Women are angels, wooing:
Things won are done; joy's soul lies in the doing.
That she beloved knows nought that knows not this:
Men prize the thing ungain'd more than it is:
That she was never yet that ever knew
Love got so sweet as when desire did sue.
Therefore this maxim out of love I teach:
Achievement is command; ungain'd, beseech
Troilus and Cressida(1・2)



Sir Edward Burne-Jones

ジェフリー・チョーサーの「トロイルスとクリセイデ」(トロイラスとクレシダ)
挿絵 エドワード・バーン=ジョーンズ




トロイア戦争は二人の女性が交換されています。トロイのトロイラスの弟パリスは、「パリスの審判」で、ヴィーナス(アプロディーテー)に黄金の林檎を渡し、ギリシャ側のヘレネーの略奪に成功。兄のトロイラスはクレシダをギリシャ側に奪われます。シェイクスピアではヘレネーはヘレンのこと。

ヘレネーもクレシダも夫や恋人がいる身で、奪われた国で別な恋人と暮らします。「トロイラスとクレシダ」では、二人の女性は娼婦同然として扱われているようです。

シェイクスピアの「トロイラスとクレシダ」は、チョーサーの「トロイルスとクリセイデ」に比べると、文学的にはどちらも素晴らしいのでしょうが、淫猥な言葉で終わるシェイクスピアよりも、トロイルスの魂が第七天から見下ろすチョーサーの作品が好きです。

トロイラスとクレシダ」は、ジェフリー・チョーサーの「トロイルスとクリセイデ(Troilus and Criseyde)」も有名です。ラファエル前派のエドワード・バーン=ジョーンズは、ジェフリー・チョーサーの「トロイルスとクリセイデ」の挿絵を描いてます。

絵画の題材としては、ヘレネーとパリスの方が圧倒的に多いですよね。

記事 ルーカス・クラナッハ 七つの「パリスの審判」
記事 パリスの審判 三女神黄金の林檎を争うこと
記事 ギュスターヴ・モロー トロイのヘレネー
記事 アエネーイスから アイネイアースと母ヴィーナス

ジェフリー・チョーサーの「トロイルスとクリセイデ」は、クピドの愛の矢があたったトロイルスがクリセイデに恋をします。こちらの物語も花々が登場します。

Next the foule netle, rough and thikke,The rose waxeth swoote and smothe and softe;

「刺草の群れがぼうぼうと生い茂るとなりに、薔薇が柔かに美しく咲き出すことがある。」

そして、いよいよ二人が初めて結ばれるその時のクリセイデは楊に例えられています。

Right as an aspes leef she gan to quake.(Tr 3 1200)

「白楊の葉のごとくその身が揺れた。」

As aboute a tree, with many a twiste, Bytrent and writh the swote wodebynde, Gan ech of hem in armes other wynde. (Tr 3 1230-1231)

チョーサーがトロイルスとクリセイデの抱擁を「美しい忍冬が蔦の蔓で木にしっかりと巻きつくように、二人の両腕は互いの身体をからめあいました。」とあります。

シェイクスピアの「夏の夜の夢」で、タイターニアが楡の木に蔦が蔓で固く抱きしめていると囁くところがありますが、まさに男女の抱擁の場面を蔓と樹木にたとえているのですね。

記事 ウォルター・クレイン 「シェイクスピアの花園」 夏の夜の夢



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